「ヒアリング」を科学するって結構見落とされがち
ビジネスにおいて、「ヒアリング」っていろんな場面で出てくる局面ですね。
ただ、世の中の書籍やなにやらを見ると、「質問力」的なフォーカスのされ方を
しているけど、それだけだとなんだか不十分な気がしてる。
「ヒアリング」をちゃんとやっとけば解決するやんっ。
って思うことが最近多くなってきた。
例えば、わかりやすいパターンで、
サービス提供者側の都合で顧客にご迷惑をおかけしたケース。
顧客:「どうしてくれんの?ちゃんと誠意見せてよ」
サービス提供側:「申し訳ございません!
しっかり関係部署に改善を促しますので。。。」
顧客:「それはいいから、ちゃんと誠意見せて。」
サービス提供側:「かしこまりました!今後気をつけますので申し訳ございません!」
後日・・・
サービス提供側の経理部門が↑の顧客から支払いがされておらず、
顧客に支払い確認の連絡をする。
サービス提供側:「お客様申し訳ございません。先日ご利用いただいたサービスの
支払いが確認できておらず。。。」
顧客:「は?こないだのはそちらがうちに迷惑をかけたんだから、サービスするって
担当が言ってたよ!それを支払いはまだかって何いってんの?!」
と、火にあぶらを注ぐことに。
ここで重要なのは、2つ。
1. 相手の「真意」を把握する
2. 言質を取る
この2つができれば、大きなトラブルに発展せずに、顧客満足を大きく下げることなく
対応ができたはず。そしてそれは業務の生産性にも繋がる話。
1.の時に気をつけないといけないことはこれまた2つ
・勝手な解釈をしない。特にポジティブシンキング。
・相手の発した言葉からどのような真意の可能性があるか考える。
2.の時に気をつけないといけないことは
・相手の気持ちを考慮した上で質問をし、回答を想像しながら対応する。
1.について、上の事例で考えると、
誠意を見せる=
「値段をサービス対応しなさい」
「サービスの改善をしなさい」
という選択肢が考えられます。しかし、サービス提供側は勝手な解釈で、
値引き対応ではなく、業務改善を希望していると解釈をして、会話を終えています。
それに、値引き対応の方が社内でめんどうな相談事が発生したり、この顧客への対応
が長引き、他にしたいことができなくなるので、
「この顧客は業務改善を望んでいる、に違いない!」というポジティブシンキングを
している可能性もあります。
ここで大事なのは、2.の存在です。言
言質を取る=交渉事などで、後で証拠となるような言葉を相手から引き出す。
ということです。
今回で言うと、例えばこのようなやりとりをするのも一案です。
顧客:「どうしてくれんの?ちゃんと誠意見せてよ」
サービス提供側:「申し訳ございません!
しっかり関係部署に改善を促しますので。。。」
顧客:「それはいいから、ちゃんと誠意見せて。」
サービス提供側:「かしこまりました!今後気をつけますので申し訳ございません!」
「ちなみに再確認ですが、
請求書に記載の支払い期日、○月○日でよいでしょうか?」
顧客の怒り具合によっては数時間後や翌日に 聞くのも手ですね。
これによって、
・そもそも請求するのを良しとしているのかテストする
・相手の真意を把握できる
というやりとりにつながります。
このようにして、
1. 相手の真意を把握する
2. 言質を取る
を行うことで、顧客にも再度ご迷惑をかけずにすみ、サービス提供側としても
本当だったら必要なかったかもしれない負荷をかけずに済む。
そんな感じでヒアリングを科学していきたいなぁと思った。土曜日。