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タイムズカープラスが秀逸。 会員ポイントに信賞必罰のコンセプトを盛り込んでいる点について。

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カーシェアリングのタイムズカープラス

です。

 

カーシェアについてはご存知でしょうか?

タイムズカープラスは、そのカーシェア業界の中でも、ダントツの業界トップです。

保有台数が多いし、Timesの駐車場を駆使しながら利用できる便利なサービスです。

 

もともとマツダレンタカーマツダから切り離されて、

そのマツダレンタカーが有料駐車場大手のTimesと組んだことによって生まれたサービスという起源があるので、

全国にある駐車場網と、全国にあるレンタカーの自動車網というインフラをもって

一気にサービス展開ができたという、垂直立ち上げの好例ではないかと思います。

 

そんなタイムズカープラスというカーシェアサービスですが、

ビジネスの成り立ち、立ち上げ方も去ることながら、

もう1つ凄いことがあります。

 

それは、「ビッグデータの活用」です。

ビッグデータというと、単語だけが先行してしまっていて人によってはポカーソな人もいるかもしれませんが、

簡単に言うと、「超膨大なデータの活用」です。ほんとそのまんま。

 

で、このタイムズカープラスが活用しているビッグデータ、何があるといいますと、

いろいろある中でちょっと抽出しますと、

・運転中に急停車したかどうか

・運転中に急発進したかどうか

・ガソリンを補充してくれたかどうか

・時間通りに返却してくれたかどうか(これはサービスとしては当然か)

・どの駐車場にあるどの車種、どの色がたくさん使われているか

なんて情報をデータとして収集しているようです。

 

これがどのように活用されているかというと、

・会員に付与されるポイントの、付加と没収

・自動車メーカーにとってのテストマーケティングの場

※参考:カーシェアリングの本当の魅力:日経ビジネスオンライン

などに活用されるようなのです。

 

この、ポイントの没収っていうのが個人的には面白いなと思ってて。

簡単にいうと、

・エコな走りをしない

・ルールを守らない

そんな会員からはポイントを没収するのです。

こんな仕組みって、あまり見たことがありません。

信賞必罰がポイント制度のコンセプトにあるんですね。面白い。

 

これってつまりどういうことかというと、

企業側、サービス提供側が、「優良顧客を育てることができる」ということです。

 

ポイントで顧客を囲い込み、ポイントに信賞必罰の原理を加えることによって、

顧客の優良可を図ることができる。ということです。

 

この流れは今後いろんなサービスにつながってくると思います。

タイムズカープラスの中の人にはきっとデータサイエンティストや、

優秀なエンジニアがいるのだろうなと思うのですが、

この発想を具現化したところが大変すばらしいなと思うわけです。

 

ということで、タイムズカープラスが秀逸という話でした。